原燃輸送株式会社

原子燃料等の輸送Q&A

Questions & Answers

原子力(一般)

原子燃料サイクルって何ですか?

原子燃料はリサイクルできます。
ウラン燃料を原子力発電に使用した後、再処理工場で使用済燃料から燃え残ったウランと新しくできたプルトニウムを取り出して再び原子力発電に使用する一連の流れを「原子燃料サイクル」といいます。
エネルギー資源に恵まれず、エネルギーを大量消費している日本にとって、将来にわたってエネルギーを安定供給するために、原子燃料サイクル事業を国内で確立することは、欠かせない課題となっています。

図:原子燃料サイクル

原子力発電はなぜ必要なのですか?

日本にはエネルギーのベストミックスが必要です。
日本の電力は、水力、火力、新エネルギー、原子力と多様化した発電方法により供給されています。
安定的な電力供給のためには、石油をめぐる国際的なエネルギー情勢や地球規模での環境問題への対応等も考慮し、各発電のメリットを組み合わせて、最良のバランスで発電することが必要です。
原子力発電は、燃料が再利用でき、CO2を発電の際に排出しないこと、少しの燃料で大量の発電ができ、約1年の間の連続運転が可能なことといったメリットを有効に活かし、ベース電源として利用されています。

グラフ:電力需要に対応した電源構成

原子力発電は環境保全に役立つのですか?

温暖化防止、資源の節約に大きな役割を担います。
環境保全に対しての危機感が高まるなか、温暖化の抑制が最重要課題となっています。
各国で発電構成比の高い石油や石炭などの化石燃料は発電時に温暖化をもたらすCO2を排出します。
原子燃料は発電過程でCO2を排出しないため、温暖化防止に重要な役割を果たします。また、今後、発展途上国を中心とした人口増加と経済発展に伴って、化石燃料の消費量が増加することが見込まれ、資源の枯渇も深刻な問題となってきます。
燃料をリサイクルでき、ウラン資源を有効活用できる原子力発電は、地球環境の保全にも大きな役割を担っていると言えるでしょう。

図:世界のエネルギー資源確認埋蔵量

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