原燃輸送株式会社

輸送容器

使用済燃料輸送容器

使用済燃料を輸送する専用の輸送容器で、内部のバスケットに使用済燃料集合体を収納する構造となっています。使用済燃料は、原子炉の中でウランが核分裂をした時にできた放射性物質を含んでいるため、強い放射線と熱を出しています。

使用済燃料は、発電所の貯蔵プールで一定期間冷却し、放射性物質を減らしてから輸送しますが、輸送容器は、放射性物質を閉じ込め、放射線を遮へいし、熱を除去し、臨界を防止する能力を備えています。このため70から100トンもある非常に頑丈な構造となっています。

低レベル放射性廃棄物輸送容器

低レベル放射性廃棄物(ドラム缶)を8本収納することのできる輸送容器です。この容器は、一般貨物用大型コンテナに比べ頑丈に製作されており、また、ドラム缶を保護しながら確実に固定して、安全に輸送できる構造となっています。

ガラス固化体輸送容器

海外から返還されるガラス固化体を輸送する専用の輸送容器で、内部のバスケットにガラス固化体を収納する構造となっています。この容器も使用済燃料輸送容器と同様に放射性物質の閉じ込め、放射線の遮へいおよび熱を除去する能力を有しており、非常に頑丈な構造となっています。

天然六フッ化ウラン輸送容器

輸送容器は欧米各国でも天然六フッ化ウランの輸送容器として通常使用されている「48Yシリンダー」を使用します。輸送時には、天然六フッ化ウランの性状を考慮し、弁の保護具や耐熱カバーを取付け、輸送容器の耐火性、耐衝撃性の確保に万全を期しています。48Yシリンダーは国際原子力機関(IAEA)の規則に適合した信頼性の高い輸送容器です。