原燃輸送株式会社

報告書「低レベル放射性廃棄物輸送容器蓋固定用ボルト 折損事象の原因究明および再発防止対策について」の 国土交通省への提出について

原燃輸送株式会社

当社は、低レベル放射性廃棄物(以下、「LLW」という)を収納して輸送する容器のうち5個(いずれも空の状態)において、 容器の蓋固定用ボルト(以下、「蓋ボルト」という)が各1本ずつ折損していることを、平成27年2月16日から6月25日までに確認したことから、安全輸送に万全を期すために6月26日にその後予定していたLLW輸送の延期を判断いたしました。併せて、6月26日に国土交通省海事局および関係当局に本事象を報告し、6月27日付で、同省より、原因究明および再発防止対策を検討し、対策の有効性が同省に認められるまで輸送を差し控えるよう指示を受けました。
(平成27年6月27日にお知らせ済み)

当社は、上記指示を受け、蓋ボルト折損の原因究明および再発防止対策の検討を行いました。
併せて、LLW輸送容器管理センターに保管中の容器(1,358個)について全数点検し、上記5個以外で折損がないことを確認いたしました。

このたびの検討結果について、社内に設置した外部有識者による検討委員会の検証結果と併せて報告書として取り纏め、本日、同省に提出しましたのでお知らせいたします。 原因究明の結果、蓋ボルト折損の原因は、ボルトが腐食する際に発生した水素によって、とりわけ強度区分の高い鋼材に生じやすい「遅れ破壊」によるものと特定いたしました。
再発防止の取り組みとしては、蓋ボルトを「遅れ破壊」が生じにくい材料強度のものに取り替えることとし、併せて点検時においても十分な確認を実施してまいります。

当社は、本事象を踏まえ、全社を挙げて再発防止対策を着実に実施し、今後とも更なる安全輸送の確保に向けて取り組んでまいります。

以上。

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