原燃輸送株式会社

低レベル放射性廃棄物輸送容器(空コンテナ)の不具合について

報道関係各位

日本原燃株式会社
原燃輸送株式会社

当社は、平成4年以来、原子力発電所にて発生する低レベル放射性廃棄物(200Lドラム缶に固型化したもの)(以下、「LLW」という)を輸送容器(コンテナ)に収納して約27万本、安全に輸送しております(別紙1,2)。

本年2月16日に、当社LLW輸送容器管理センター ( 以下、「管理センター」という)にて、LLWを収納して輸送する容器(空コンテナ)を保守点検していたところ、同容器の蓋を固定するボルト4本のうち1本が折損していることを確認いたしました。これに伴い、原因究明を継続しておりましたところ、6月22日に発電所における空コンテナの使用前点検中にボルト1本、また、6月25日に管理センターにおける空コンテナの保守点検中に、3個の容器でそれぞれボルト1本が折損していることを確認いたしました(別紙3)。

当社としましては、本不具合の調査および原因究明を進め、必要な対策措置を講じるまでの間、安全輸送に万全を期すため、LLW輸送を延期いたします。なお、LLW輸送では、保守点検および使用前点検を行った輸送容器にLLWを収納後、ボルトが折損していないことを確認しており、これまで行いました輸送において安全性に問題はございません。

また、当社は、6月26日に国土交通省海事局等に本不具合を報告し、6月27日付けで、国土交通省より、「低レベル放射性廃棄物の輸送に用いるLLW-2型輸送容器の蓋固定用ボルト折損の対応について」の文書を受領いたしました。国土交通省からの指示内容は、

1) LLW-2型輸送容器について、折損の原因究明及び再発防止対策の検討を行い、その結果を報告すること。
2) 再発防止対策の有効性を当省が認めるまで、同型輸送容器を用いた低レベル放射性廃棄物の輸送は差し控えること。

です。
このような文書を受領することに至ったことにつきまして、真摯に受け止めております。

今後、本不具合の詳細が判明次第、改めてお知らせいたします。

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以上